歯科開業医の先生向けの院外処方例(鎮痛薬と抗菌薬以外)【歯科医療従事者向け】

処方 歯科と口腔外科の症例集

この記事では、歯科開業医の先生向けに口腔外科領域で院外処方する薬の処方例(鎮痛薬と抗菌薬以外)についてまとめてみました。

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神経麻痺(下歯槽神経、オトガイ神経、舌神経の知覚異常)

・メチコバール錠500μg 3錠 分3 毎食後 7日分
(処方期間の目安は症状改善または3カ月)

・プレドニゾロン錠5mg 8錠 分2 朝夕食後 3日分

埋伏智歯抜歯の方法についての記事はこちら

全身麻酔での親知らず抜歯についての記事はこちら

顎関節症の筋痛

・テルネリン錠1mg 3錠 分3 毎食後 7日分

口腔カンジダ症

・フロリードゲル経口用2%(5g/本) 2本 1日4回 毎食後と就寝前 7日分

口腔カンジダについての記事はこちら

舌炎

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)

舌痛症

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)

補助的に下記漢方薬の処方も可
・ツムラ抑肝散【54】(2.5g/P) 3包 分3 毎食前 7日分

舌痛症についての記事はこちら

亜鉛欠乏性味覚障害(舌痛症)

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)

採血により、血清アエン値の低下を認めた場合は下記を処方
・ポラプレジンク顆粒(0.5g/P)【プロマック】 2錠 分2 朝夕食後 7日分
または
・ノベルジン錠25mg 2錠 分2 朝夕食後 7日分

亜鉛欠乏性舌痛症についての記事はこちら

心因性舌痛症

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)
・ツムラ抑肝散【54】(2.5g/P) 3包 分3 毎食前 7日分

症状により下記の抗不安薬の使用も可
・ソラナックス錠0.8mg 1回1錠 不安時 10回分
または、
・メイラックス錠1mg 2錠 分2 朝食後と就寝前 7日分

口腔白板症

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)

口腔白板症についての記事はこちら

口腔扁平苔癬

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)
・オルテクサー口腔用軟膏0.1%(5g/本) 1本 1日2~3回塗布

出血やびらんがあり症状が強い場合
・サルコートカプセル50μg 1回1カプセル 1日2回ハブライザーで噴霧 10回分

補助的に下記漢方薬の処方も可
・ツムラ半夏瀉心湯【14】(2.5g/P) 3包 分3 毎食前 7日分

口腔扁平苔癬についての記事はこちら

アフタ性口内炎

・オルテクサー口腔用軟膏0.1%(5g/本) 1本 1日2~3回塗布
・アフタッチ貼付剤25μg 1回1枚 1日1~2回貼付 10回分

アフタ性口内炎についての記事はこちら

難治性口内炎

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)
・オルテクサー口腔用軟膏0.1%(5g/本) 1本 1日2~3回塗布

出血やびらんがあり症状が強い場合
・サルコートカプセル50μg 1回1カプセル 1日2回ハブライザーで噴霧 10回分

補助的に下記漢方薬とビタミン剤の処方も可
・ツムラ半夏瀉心湯【14】(2.5g/P) 3包 分3 毎食前 7日分
・ビフロキシン配合錠 3錠 分3 毎食後 7日分

口唇ヘルペス

下記の内服薬か軟膏のどちらかしか処方できません。
・バルトレックス錠500mg 2錠 分2 朝夕食後 5日分
または、
・アラセナーA軟膏3%(5g/本) 1本 1日3~4回塗布
・ビダラビン軟膏3%(5g/本) 1本 1日3~4回塗布

口唇ヘルペスについての記事はこちら

帯状疱疹

・バルトレックス錠500mg 6錠 分3 毎食後 5日分

帯状疱疹後の神経痛
・テグレトール錠200mg 2錠 分2 朝夕食後 7日分

帯状疱疹についての記事はこちら

口腔乾燥症

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)

補助的に下記漢方薬の処方も可
・ツムラ白虎加人参湯【34】(3.0g/P) 3包 分3 毎食前 7日分

口腔乾燥症(シェーグレン症候群、頭頚部の放射線治療後)

・アズノールうがい液4%(10ml/本) 2本 1日3~4回含嗽(摘要:治療目的のため)
(5滴を約100mlの水に溶かして使用)
・サリベートエアゾール(50g/本) 1本 1日3~4回(1~2秒) 口腔内に噴霧
・サラジェン錠5mg 3錠 分3 毎食後 7日分
または、
・サリグレンカプセル 3cap 分3 毎食後 7日分

顎骨壊死

・ネオステリングリーンうがい液0.2%(40ml/本) 0.004%(50倍希釈)溶液(約2mlを約100mlの水に溶かす)として1日3~4回含嗽 
・クラリスロマイシン錠200mg 2錠 分2 朝夕食後 7日分

顎骨壊死についての記事はこちら

三叉神経痛

・テグレトール錠200mg 2錠 分2 朝夕食後 7日分
・ツムラ葛根湯【01】(2.5g/P) 3包 分3 毎食前 7日分

テグレトールで効果がない三叉神経痛

・ガバペン錠200mg 3錠 分3 8時間毎 7日分
・ツムラ葛根湯【01】(2.5g/P) 3包 分3 毎食前 7日分

症状により、下記鎮痛薬と抗てんかん薬の追加も可
・トラムセット配合錠 4錠 分4 毎食前と就寝前 7日分
・リボトリール錠0.5mg 1錠 分1 就寝前 7日分

神経障害性疼痛

・リリカカプセル75mg 2錠 分2 朝夕食後 7日分
(効果がない場合は1週間以上かけて1日300mgまでの漸増、最大量1日600mgまで)

鎮痛薬として下記トラムセットの使用も可
・トラムセット配合錠 4錠 分4 毎食前と就寝前 7日分

リリカで効果がない神経障害性疼痛

・タリージェ5mg 2錠 分2 朝夕食後 7日分
(効果がない場合は1週間以上あけて5mgずつ漸増し、1回15mgの1日2回まで)

鎮痛薬として下記トラムセットの使用も可
・トラムセット配合錠 4錠 分4 毎食前と就寝前 7日分

鉄欠乏性貧血

採血により、血清鉄の低下を認めた場合は下記を処方
・フェロミア錠50mg 4錠 分2 朝夕食後 7日分

口腔心身症

・ゾルピデム酒石酸塩(マイスリー)錠5mg 1錠 分1 就寝前 7日分

食事が摂れない時の栄養補助

・エンシュアリキッド(250ml)  3缶 分3 毎食前 7日分
味はコーヒー、ストロベリー、バニラがあります。

顔面皮膚の保護(ワセリン)

・プロペト10g 1日3~4回塗布

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

【参考文献】
・最新口腔外科学第5版(榎本昭二他、医歯薬出版株式会社)


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