ChatGPTの対話型AIと英文校正の機能について

ChatGPT 歯科と口腔外科の症例集

この記事では、2022年11月にリリースされ、その人工知能(AI)機能が話題となっている「ChatGPT」についての特徴、使用方法、使用感、医療・歯科医療での活用方法についてまとめてみました(2023年1月現在)。

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ChatGPTとは

OpenAIが開発し、2022年11月にリリースした対話型の自然言語処理AIモデル(チャットボットツール)のウェブアプリケーションです。

OpenAIは、2015年12月に設立された人工知能(AI)を研究し提供するアメリカの組織です。設立当初はイーロン・マスクらの投資家が約10億ドルを出資し非営利団体としてスタートしましたが、現在は営利団体として活動されています。

ChatGPTの特徴

Chat(チャット)GPTはGPT3.5というエンジンを組み込み、大量のテキストデータを学習させて大規模な自然言語処理AIモデルです。
インターネット上の膨大なテキストデータを集積し、人間からの質問に自然な文章を生成して的確な回答ができるチャット形式のWebアプリケーションになっています。

また、ユーザーが入力した内容を記憶する機能や、ChatGPTの回答に誤りがあった場合にはユーザーが訂正することも可能であり、AIの学習が進んでいきます。
ただし、学習されている内容は2021年11月までのものであり、犯罪等に関連する質問は制限しているようです。

日本語や英語等に対応しており、使用料は無料となっています(2023年1月現在)。将来的には有料になる可能性もあるようです。
機能としては、単純な質問の回答以外にも英文校正、文章の要約、コードの生成などが可能ですが、あくまでも補助ツールとして使用すべきと考えられます。

公式ホームページには、下記のことが記載されています。

Examples:
“Explain quantum computing in simple terms” →
“Got any creative ideas for a 10 year old’s birthday?” →
“How do I make an HTTP request in Javascript?” →

例:
「量子コンピューティングを簡単に説明します」→
「10歳の誕生日のクリエイティブなアイデアはありますか?」 →
「JavascriptでHTTPリクエストを作成するにはどうすればよいですか?」 →

Capabilities:
Remembers what user said earlier in the conversation
Allows user to provide follow-up corrections
Trained to decline inappropriate requests

機能:
ユーザーが以前の会話で言ったことを覚えています
ユーザーがフォローアップ修正をできるようになっています
不適切な要求を拒否するように訓練されています

Limitations:
May occasionally generate incorrect information
May occasionally produce harmful instructions or biased content
Limited knowledge of world and events after 2021

制限事項:
誤った情報を生成することがあります
時折、有害な指示や偏った内容を生成する可能性があります
2021年以降の世界と出来事に関する限られた知識

ChatGPTが論文の著者となる

2023年1月には、実際にChatGPTが医学論文の著者となっていました。これからのChatGPT利用が加速するかもしれません。

ChatGPTの使用方法

1.まず下記サイトから、OpenAIのアカウントを作ります。

OpenAI API
An API for accessing new AI models developed by OpenAI

2.次に「ChatGPT」のサイトに行き、日本語か英語で下段のフォームに「聞きたい事項」を入力してEnterを押すだけです。

Just a moment...

ChatGPTの使用例紹介(動画)

1.「抜歯後の注意事項を教えて」と入力した場合の回答

2.「歯科エックス線AIについて教えて」と入力した場合の回答

3.英語論文の英文校正を依頼した場合の回答

今回は試しとして、私が2022年に執筆しJOMSMP学会誌(Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology)に掲載された歯科エックス線AI論文の一部をChatGPTに英文校正してもらいました。

入力内容は下記です。

Please correct and improve of my English sentences. I ask you to modify my sentences to be more scientific and academic without changing the meaning of the sentences. Furthermore, please also correct any grammatical errors.
My sentences are “Results: By using deep learning with panoramic radiographs, we constructed an AI system based on a DCNN that could detect cyst-like radiolucent lesions of the jaws. The DCNN showed an accuracy of 98.3%, sensitivity of 94.4%, specificity of 99.7%, precision of 99.0%, recall of 94.4%, and F-score of 0.966.
Conclusions: Our results suggest that this AI system may contribute to diagnostic support in future clinical practice.”.

ChatGPTの回答内容

“Results: Utilizing deep learning with panoramic radiographs, we developed an AI system based on a deep convolutional neural network (DCNN) that was able to accurately detect cyst-like radiolucent lesions of the jaws. The DCNN demonstrated a high level of performance, with an accuracy of 98.3%, sensitivity of 94.4%, specificity of 99.7%, precision of 99.0%, recall of 94.4%, and an F-score of 0.966.
Conclusions: Our findings indicate that this AI system has the potential to provide diagnostic support in future clinical practice.”

※下記の文章を入力すれば、同じようにChatGPTが英文校正してくれますのでご利用ください。

Please correct and improve of my English sentences. I ask you to modify my sentences to be more scientific and academic without changing the meaning of the sentences. Furthermore, please also correct any grammatical errors.
My sentences are “英文校正したい文章を入力する”.

ChatGPTの医療・歯科医療での活用方法

これからの医療・歯科医療おけるChatGPT(自然言語処理AIモデル)の活用方法としては下記のものが考えられます。

・医療情報の検索ツール
・論文の英文校正
・診療情報提供書等の文書作成

また今後、ChatGPT機能のバージョンアップにより、更なる精度向上、企業とのコラボ、電子カルテへの搭載などが期待されます。

【参考文献】
Satoshi Tajima, Yoshiyuki Okamoto, Takashi Kobayashi, Maiko Kiwaki, Chikanobu Sonoda, Kaori Tomie, Hiroto Saito, Yoshimi Ishikawa, Takayoshi Shintani:
Development of an automatic detection model using artificial intelligence for the detection of cyst-like radiolucent lesions of the jaws on panoramic radiographs with small training datasets. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology, 2022
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2212555822000345?dgcid=author

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