歯の名前と構造、生え変わりについて

歯の名前と構造 知りたい歯の情報

この記事では、歯の名前・構造・生え変わる順番について、これまでの私の知見を中心に分かりやすくまとめました。

乳歯の名前

子どもの歯のことを乳歯と呼びます。
乳歯は上下左右に5本ずつあるのが基本で、全部で20本です。
上下左右とも前からA、B、C、D、Eと順番をつけて表します。


歯式(歯の記号)は、歯科では下のように書きます。

永久歯の名前

大人の歯のことを永久歯と呼びます。
永久歯は上下左右に7本ずつあるのが基本で、全部で28本、親知らず(智歯)の4本を加えると計32本です。
上下左右とも前から1番、2番、3番と順に番号が付けられています。親知らずは8番になります。


歯式(歯の記号)は、歯科では下のように書きます。

歯式での左右は、正面から見たものではなく、患者さん側からの左右を表します。
また、永久歯は大きく分けると、切歯〈せっし〉、犬歯〈けんし〉(糸切り歯)、臼歯〈きゅうし〉の3種類に分けられます。
切歯は中央に並ぶ前歯で、犬歯は下顎を左右に動かすときのガイド(誘導)になる歯です。 臼歯は食べ物をかむ、すり潰すといった役割をする歯です。

歯の構造

歯の見えている部分は歯冠〈しかん〉といい、歯茎に埋まって見えない部分を歯根〈しこん〉といいます。歯冠部分は表層より順に、エナメル質、象牙質、歯髄〈しずい〉(神経)に分かれています。歯根の数は歯の種類によって異なり、同じ種類であっても個人差があります。

エナメル質:歯の表面の一番硬い部分で、体の中でも一番硬い組織です。

象牙質:エナメル質より柔らかく、歯の大部分を占める部分です。虫歯が象牙質まで達すると痛みを感じるようになります。

セメント質:歯根の外側の組織で、歯肉が正常の場合は歯肉の下に埋まっています。

歯髄〈しずい〉:歯の神経で、血管・リンパ管等があり歯に栄養を与えています。

歯槽骨〈しそうこつ〉:歯を支えている骨です。歯周病により歯槽骨は溶けていってしまいます。

歯肉〈しにく〉:歯槽骨を保護している軟組織(柔らかい組織)です。

歯根膜〈しこんまく〉:歯根と歯槽骨の間にあり、歯に加わる力を和らげるクッションの役目をしています。

歯の生え変わり

歯の生え変わりについては個人差がありますが、一般的には6歳頃から12歳頃にかけて乳歯(子どもの歯)から永久歯(大人の歯)へと生え変わります。

生え変わる順番は下の前歯から始まるのが一般的です。それと同じ頃に6歳臼歯〈きゅうし〉と呼ばれる第1大臼歯(6番)が生えてきます。大臼歯(6番、7番)は乳歯にはなく永久歯のみです
7歳頃には上の前歯が抜けて永久歯へ生え変わります。8~9歳には前歯から奥歯へ順に生え変わり、上下の奥歯は11歳頃です。14歳頃には親知らず以外の永久歯が全て生え揃います。親知らず(第3大臼歯、8番)は生えない人もいますが、17~21歳頃に生えてきます。

詳しくは下の表を見て下さい。

一般的に、乳歯が抜けた後に永久歯が生えるまでは3カ月かかると言われていますが、歯の生え変わりにはそれぞれのスピードがあるため、多少遅くてもあまり心配はいりません。

まとめ

・乳歯は上下左右に5本ずつあるのが基本で、全部で20本です。
・永久歯は上下左右に7本ずつあるのが基本で、全部で28本(親知らず以外)です。
・歯とその周囲の構造には、エナメル質、象牙質、セメント質、歯髄、歯根膜、歯槽骨、歯肉があります。
・歯の生え変わりは、6歳頃から下の前歯から始まり、14歳頃には親知らず以外の永久歯が全て生え揃います。

歯の生え変わり時期に、上下左右の歯で生え方に大きな違いがある場合、乳歯がまだしっかり生えているのに永久歯が生えてきた場合、乳歯が抜けない場合、永久歯が生えてこない場合等は、エックス線検査をして、歯の数や顎骨の状態を確認する必要があるため、歯科医へ相談して下さい。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

【参考文献】
・新版家族のための歯と口の健康百科(伊藤公一他、医歯薬出版株式会社)

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