歯が少ないと認知症リスクが1.8倍に?専門医が明かす「脳を若返らせるお口の知識」

認知症と歯科 患者様向け情報

「最近、人の名前や物の名前がパッと出てこない……」 「これって、もしかして認知症(軽度認知障害:MCI)のサインかしら?」

そんな不安を解消しようと、毎日「脳トレ」のパズルやドリルに励んでいる方も多いのではないでしょうか。その前向きな姿勢、本当に素晴らしいと思います。

しかし、歯科医師として多くの患者さんと向き合っている私は、皆さんにぜひ知っていただきたい「もう一つの脳のスイッチ」があります。

実は、私たちの「お口」の状態は、脳の若さと驚くほど深くつながっています。これまでの研究で、歯の本数が少なくなると、認知症になるリスクがなんと「1.8倍」にも跳ね上がるという衝撃的な結果もあります。

「脳を鍛える」のと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのは、その土台となる「脳を動かすための刺激」をお口から送り続けることです。

今回は、10年後、20年後もシャッキリとした毎日を過ごすための「脳を若返らせるお口の知識」について、専門医の視点から分かりやすく解説します。

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歯を失うと、脳が「お休みモード」に入ってしまう?

「歯が数本なくても、食べるのに困らないから大丈夫」と思っていませんか? 実は、歯の数は脳の元気度とピタリと一致しているのです。

歯は脳への「スイッチ」です。噛むたびに脳に刺激が送られますが、歯がなくなるとその刺激が途絶え、脳が少しずつ眠りについてしまう……。20本という数字は、一生自分らしく過ごすための「お守り」の数なのです。

【これまでの研究結果】

九州大学が行った調査の一つに「久山町(ひやまちょう)研究」があります。それによると、歯がほとんどなく、入れ歯も使っていない人は、20本以上歯がある人に比べて、認知症になる可能性が約1.8倍も高くなることがわかりました。

参考データ: Takeuchi K, et al. 2017年発表の研究より

また、「歯が10本未満になると、要介護リスクは15倍以上になる」という研究報告もあります。そのため、歯の本数は、健康寿命を長くする重要な要因になります。

参考データ: 馬場みちえ 他. 2005年発表の研究より


脳をこっそり攻撃する「お口のバイキン」の正体

単に「噛めない」ことだけが問題ではありません。実は、お口の中の汚れが「毒」となって、脳にまで忍び寄っているかもしれないのです。

つまり、歯磨きは「お口の掃除」だけでなく、「脳を守るバリア」なのです。毎日使う道具を良いものに変えたり、正しい使い方をマスターするだけで、そのバリアはぐんと強くなります。

【これまでの研究結果】

2019年に発表された世界的な研究で、アルツハイマー病の方の脳から、歯周病の原因菌(P.g.菌)が出す毒素が見つかり、大きな衝撃を与えました。この毒素が脳を傷つけ、ゴミ(アミロイドβ)を溜めてしまう原因の一つになっているということです。

参考データ: Dominy SS, et al. 2019年発表の研究より


「噛むこと」は、最高に贅沢な脳のマッサージ

「よく噛んで食べなさい」という昔からの教えは、最新の科学でも正しいことが証明されています。

私が診てきた患者さんでも、噛み合わせを整えた途端に「肩や腰のコリが取れた」「散歩に行きたくなった」と見違えるように元気になられる方がいらっしゃいます。毎日の食事が、そのまま脳の若返りタイムになる。これほど素敵なことはありませんよね。

【これまでの研究結果】

噛む動きをすると、記憶を司る「海馬(かいば)」という部分の血の流れが、20〜30%も増えることがわかっています。血の巡りが良くなることで、脳に栄養が行き渡り、神経が元気を取り戻すのです。

参考データ: Yamamoto T, et al. 2012年発表の研究より


「もう手遅れ」はありません。インプラントや入れ歯の力

もし、すでに歯を失ってしまっていても、諦める必要はありません。大切なのは「しっかり噛める状態」に戻してあげることです。

特にインプラントは、骨にしっかり刺激を伝えるため、脳への刺激は本物の歯に一番近いと言われています。お口の中を整えることは、将来への最も価値ある投資なのです。

【これまでの研究結果】

日本国内の調査で、歯が少なくても、インプラントや入れ歯をきちんと使っている人は、放置している人に比べて認知症になりにくいという結果が出ています。

参考データ: 東京都健康長寿医療センターでの研究より

【比較表】脳の健康をサポートするサプリメント

項目【機能性表示食品】高純度プラズマローゲン サプリ(B08T8ZK364)ディアナチュラゴールド EPA&DHA 360粒 (60日分) [機能性表示食品](B07B32SFV7)
主な目的(機能性)知的健康(記憶力の維持)
脳細胞の健康に関わる希少成分の補給。
中性脂肪を減らす + 記憶力の維持
血流や血管の健康、認知機能のサポート。
主成分(由来)国産ホタテ由来プラズマローゲン
(1,000μg/日)
EPA (600mg/日) ・ DHA (260mg/日)
(魚油由来)
ブランド / メーカーアドバンスト・メディカル・ケア
(大学名誉教授と共同開発)
アサヒグループ食品
(国内工場生産)
内容量 (目安)60粒 (約30日分)360粒 (約60日分)
1日あたりの目安2粒6粒 (粒数は多いが飲みやすいカプセル)
価格帯の目安プレミアム(高価格・希少性)リーズナブル(高コスパ・継続性)
こんな人におすすめ・プラズマローゲンを直接補給したい方
・最新の研究に基づいたケアを求める方
・中性脂肪も気になる健康意識の高い方
・手頃な価格で長く続けたい方

自分の「これから」を科学の目で見守る

「もしかして?」という不安を抱えたまま過ごすのは、一番のストレスです。 認知症(軽度認知障害:MCI)は、ある日突然始まるものではありません。実は、発症する20年以上も前から、脳の中では静かに変化が始まっていると言われています。

以前は「症状が出てから」病院へ行くのが当たり前でしたが、今は違います。最新の科学技術により、指先からのわずかな採血や口の中の粘膜をこするだけで、自分の脳の「現在地」を客観的に調べられる時代になりました。

「知らない怖さ」から「知る安心」へ

「もし悪い結果が出たら怖いから、調べたくない」と仰る方もいらっしゃいます。しかし、医学の世界では「リスクを早く知ること」こそが、最大の防御です。

例えば、自分のリスクが少し高いと分かれば、今日お伝えした「歯のケア」や「食事の習慣」をもっと真剣に、より丁寧に行うモチベーションになりますよね。逆に「今はまだ大丈夫」と分かれば、それは大きな自信と安心に繋がります。

自分の体質を知り、今の脳の状態を確認することは、いわば「一生自分らしく生きるための地図」を手に入れるようなものです。

【比較表】認知症リスク検査キット

項目APOE遺伝子検査キット(B0CZH5K55L)MCIスクリーニング検査プラス(B0FDG9R4V6)
検査の種類遺伝子検査(体質を知る)生化学検査(現状を知る)
何を調べるかアルツハイマー型認知症の発症に関わる「APOE遺伝子」の型脳内のゴミ(アミロイドβ)の蓄積に対する防御力や、現在のリスク
検査方法口の中の粘膜をこするだけ
(痛みなし・自宅完結)
微量採血
(指先からの自己採血・自宅完結)
受ける頻度一生に一度でOK
(遺伝子は変わらないため)
1〜2年に一度の定期検診
(生活習慣で数値が変化するため)
得られるメリット自分が将来的に認知症になりやすい体質かどうかを早期に把握できる「今、認知症の一歩手前(MCI)かどうか」を高い精度で判定できる
こんな人におすすめ・家族に認知症の方がいて不安な方
・早いうちに将来の備えをしたい方
・最近物忘れが気になり始めた方
・現在の生活習慣の効果を確認したい方

最後に:10年後のあなたを守る「今日の一口」

脳の健康を守る鍵は、意外にも私たちの「お口」の中にありました。

今回お話ししたように、「噛むこと」は脳にとって最高のマッサージであり、「お口を清潔に保つこと」は脳を病気から守る盾になります。歯を1本でも多く残すこと、そしてもし失ってしまったとしても、入れ歯やインプラントできちんと「噛める喜び」を取り戻すこと。その積み重ねが、あなたの大切な記憶と、自分らしい毎日を守ることにつながります。

「もう歳だから」と諦める必要はありません。今日から始める丁寧な歯磨きや、一口30回噛むという意識、そして信頼できる歯医者さんでの定期的なチェック。その小さなが一歩が、10年後のあなたを支える大きな力になります。

平均寿命をただ延ばすのではなく、最後まで自分の口でおいしく食べ、家族や友人と笑顔で語り合える「健康な時間」を延ばしていく。

そんな豊かさを、ぜひお口のケアから手に入れてください。

【比較表】脳を守るための「とっておき」高性能電動歯ブラシ

項目パナソニック ドルツ EW-DT88(B0FKG8DKCK)フィリップス ソニッケアー 9900(B091SRBD1C)ブラウン オーラルB iO10(B0CHVMHTZ6)
駆動方式W音波振動
(ヨコ磨き+タタキ磨き)
音波水流
(高速振動で水流を作る)
丸型回転
(+マイクロバイブレーション)
最大の特徴日本人のための設計
歯周ポケットに届く「ヨコ磨き」を重視。ライトで正しい角度をガイド。
SenseIQテクノロジー
磨き方を感知し、押し付けすぎるとAIが自動で強さを調整。
iO Sense(充電器)
充電スタンド自体が、磨き残しをリアルタイムで教えてくれる。
磨き心地歯茎に優しく、歯科医が推奨する磨き方を忠実に再現。非常に細かな振動。矯正中の方や、優しく歯垢を落としたい方に。歯科医院でのクリーニング後のような、圧倒的な「ツルツル感」。
スマホ連携アプリで磨き残しやレッスンを確認。AIが磨き癖を分析し、パーソナライズされた助言。16箇所のエリアを3D検知し、徹底的に磨き残しをゼロへ。
こんな方に歯周病予防を徹底したい方
日本製の安心感と、丁寧な指導を求める方。
効率よく、でも優しく磨きたい方
AIに全て任せて最適に磨きたい方。
磨き上がりの爽快感重視の方
スマホを出さずにスタンドの光でガイドされたい方。

プロフィール
田島聖士

日本大学松戸歯学部を卒業後、2004年から11年間、防衛省海上自衛隊の歯科医官として勤務し、2010年に遠洋練習航海(世界一周コース)で約5ヶ月間の洋上勤務(練習艦「かしま」)、2011年には東日本大震災で歯科災害派遣(護衛艦「ひゅうが」)の経験を持つ。
2015年からAOI国際病院 歯科口腔外科での臨床の傍ら、深層学習アルゴリズムを用いた歯科エックス線画像のAIシステム開発をし、2025年から日本初の「エックス線歯科健診」の社会実装を行い、「お口年齢AI」も開発した。
現在は、葵会グループ統括本部 DX戦略部長、医療創生大学 歯科衛生専門学校長、AOI国際病院 歯科口腔外科部長を兼任している。

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