人工知能と歯科⑥【お口年齢AIの開発】

お口年齢AI 患者様向け情報

本記事では、私が2017年から本業とは別に、ライフワークとして研究・開発を進めてきた歯科エックス線AIですが、このたび新たに「お口年齢AITM」の特許出願を行いましたので、解説させて頂きます。
※サムネイルは開発中の画面案で、実際の提供画面・表示項目とは異なる場合があります。

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お口年齢AIとは

「お口年齢AI」は、歯科パノラマエックス線画像からAIが抽出した歯数・歯槽骨吸収量などの情報と、咬み合わせの分類、年齢等を用いて、独自の年齢指標である「お口年齢」を算出する、開発中のシステムです。デンタルシステムズ株式会社と共同で開発しています。

患者さんに示す評価結果は「お口年齢」のみとする予定で、「歯周病年齢」は表示しません。また、病変の自動検出や、AIによる治療方法・治療部位の提案は行いません。

本システムは、デンタルシステムズ株式会社の画像管理システム「IntraVision」と連携し、歯科医院から患者さんのスマートフォンへ、エックス線画像とお口年齢の結果を共有する仕組みを開発しています。

歯科用画像管理・プレゼンツールIntraVision-イントラビジョン-
IntraVision(イントラビジョン)は、チェアサイドで口腔内写真やレントゲン画像を用い、患者さんに視覚的でわかりやすい説明ができる歯科用画像管理・プレゼンツールです。さらに、画像・検査結果・文書をアプリ上で共有することで、診察室での理…

提供開始は2026年12月以降を目標としています。提供機能・開始時期・共有方法は、開発・検証および医療機器該当性の確認状況を踏まえて決定します。

将来的には、大規模プラットフォームである「楽天エコシステム」との連携を考えており、「Rakuten AI Optimism 2026」のビジネスカンファレンスにおいて、楽天モバイル株式会社 代表取締役 共同CEOの鈴木和洋様とディスカッションさせて頂きました。その内容は以下記事に記載しております。

Rakuten AI Optimism 2026に登壇しました
2026年8月6日、「Rakuten AI Optimism 2026」のビジネスカンファレンスに登壇しました。今回のセッションタイトルは、「AI実装時代におけるDXの現在地~現場で進む企業変革への挑戦~」です。楽天モバイル株式会社 代表取…

お口年齢AIを通じて目指すこと

私たちは、「お口年齢」という分かりやすい指標をきっかけに、一人ひとりが自分の口に関心を持ち、日々の口腔ケアや歯科医療者との対話につなげることを目指しています。

今後、企業や自治体における口腔の健康に関する啓発活動への活用も検討しています。具体的な提供方法や利用範囲は、開発・検証および医療機器該当性の確認を踏まえて決定します。

オーラルフレイルとは何か?その予防と対応策
この記事では、「オーラルフレイル」について、歯科医師の立場からまとめました。「フレイル」、「オーラルフレイル」、「口腔機能低下症」の言葉は聞いたことがあるでしょうか?高齢化社会が進む中、歯科医療従事者が担う役割は「単に歯を治すこと」にとどま…

※「お口年齢AI」は医療機器への該当性は現時点で未確認です。今後、行政への相談を通じて確認し、その結果を踏まえて提供する機能・用途・開始時期を決定します。

歯科医療の場での活用に向けて

歯科医療の場で撮影されたパノラマエックス線画像を活用し、患者さんが自分の口に関心を持つきっかけとして「お口年齢」を共有する仕組みを検討しています。

歯科健診や診療における疾病の有無・治療の必要性の判断は、歯科医師による診察・検査に基づいて行います。「お口年齢」の数値だけで、それらを判断するものではありません。

人工知能と歯科⑤【エックス線歯科健診について】
この記事では、2025年から4月からAOI国際病院 健康管理センターでスタートする「パノラマエックス線画像による歯科健診」についてご紹介します。プレスリリース(PRTIMES 2024年12月4日)はこちら「健診から医科歯科連携」をキーワー…

特許出願

名称:お口年齢予測システム、お口年齢予測方法、およびお口年齢予測プログラム
出願番号:特願2025-180140
特許出願日:2025年10月27日
特許発明者:田島聖士
特許出願人:田島聖士、医療法人社団葵会

商標登録

1. 商標の名称:お口年齢AI
  登録番号:7068781号
 登録日:2026年7月29日
 商標権者:田島聖士

2. 商標の名称:歯周病年齢
  登録番号:7076217号
 登録日:2026年8月24日
 商標権者:田島聖士

※「歯周病年齢」は登録商標ですが、現在開発しているお口年齢AIでは、評価結果として表示する予定はありません。

体年齢について

体年齢とお口年齢AIについて
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参考

開発担当者:
葵会グループ 統括本部 DX戦略部長
AOI国際病院 歯科口腔外科 部長
医療創生大学 歯科衛生専門学校 校長
田島聖士

【取得済の特許】
「お口年齢AI」システムには、2021年1月19日に特許査定を受けた技術を使用しております(特許番号:特許第6830082号、名称:歯科分析システムおよび歯科分析X線システム)。

【参考文献】
以下は、開発者がこれまでに取り組んだ歯科画像AIに関する研究で、現在開発しているお口年齢AIの年齢指標や、治療後・将来予測の性能を直接検証した資料ではありません。

・田島聖士, 園田央亙ら: パノラマエックス線画像における根分岐部病変を自動検出するAIモデルの開発. 日本歯周病学会誌, 2021.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio/63/3/63_119/_article/-char/ja

・Satoshi Tajima, Yoshiyuki Okamoto, et al. : Development of an automatic detection model using artificial intelligence for the detection of cyst-like radiolucent lesions of the jaws on panoramic radiographs with small training datasets. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology, 2022
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2212555822000345?dgcid=author

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プロフィール
田島聖士

日本大学松戸歯学部を卒業後、2004年から11年間、防衛省海上自衛隊の歯科医官として勤務し、2010年に遠洋練習航海(世界一周コース)で約5ヶ月間の洋上勤務(練習艦「かしま」)、2011年には東日本大震災で歯科災害派遣(護衛艦「ひゅうが」)の経験を持つ。
2015年からAOI国際病院 歯科口腔外科での臨床の傍ら、深層学習アルゴリズムを用いた歯科エックス線画像のAIシステム開発をし、2025年から日本初の「エックス線歯科健診」の社会実装を行い、「お口年齢AI」を開発した。
現在は、葵会グループ統括本部 DX戦略部長、医療創生大学 歯科衛生専門学校長、AOI国際病院 歯科口腔外科部長を兼任している。

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